タクシーに乗って 「XXにお願いします」と言うと、「すみません。まだ見習い中で道がわかりません」と真顔で返答する運転手がいる。結局、リラックスする間もなく、客の私がナビ役を引き受けて、目的地に着くときは、ほとほと疲れてしまうことがまま起きる。
「ホントホント!レストランでも見習いだからわかりませんっていう人、いるよね。それがまかり通っちゃうから不思議だよ。日本の国って見習いとか素人にとても甘い」と、日本滞在歴3年の米国人ジャーナリスト、ジムが述べる。「アメリカでは素人の甘えには1セントも払わないよ」と手厳しい。確かにチップ制が導入されているアメリカでは、きちんとしたサービスにはそれ相応の金銭を支払うが、反対に自分の欲求を満たさないサービスにはまったく支払わないどころか、クレームをつけることが多い。
サービス業のみならず、私の見た限りの欧米人は、仕事に対する姿勢が違う。自分で選んだ仕事に誇りが持てるように、また給料に見合うように自分のキャリアを磨くことに一生懸命だ。雇われた瞬時から即実践力となるのが当たり前なのである。
「日本にあって米国にないのが、社員研修だね」とジムが言う。米国では、新入社員に企業風土やルールを教えることはあっても、挨拶のイロハやマナーを教育することはまずない。「教育を受ける人がお金を払うのが原則。給料を得ながら教育を受けるなんて甘えてるね。社会人のマナーは自分で学生時代に習得するもんだよ」と付け加えた。
日本は昔から「丁稚奉公」のように、給金をいただかずに見習いとして働く制度はあったけれど、いつからお給料をいただきながら研修を受けるシステムが出来上がったのだろうか?
今回の鳩山内閣も素人議員がたくさん存在している。これから「議員教育」がなされると聞くが、国民の目線を忘れない素人らしさは必要だけれど、勉強不足が招くような活動だけは控えてほしいと切に願う。


by magicalspeed
素人 ニッポン!