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素人 ニッポン!

2009/10/01 11:38

 

タクシーに乗って 「にお願いします」と言うと、「すみません。まだ見習い中で道がわかりません」と真顔で返答する運転手がいる。結局、リラックスする間もなく、客の私がナビ役を引き受けて、目的地に着くときは、ほとほと疲れてしまうことがまま起きる。

「ホントホント!レストランでも見習いだからわかりませんっていう人、いるよね。それがまかり通っちゃうから不思議だよ。日本の国って見習いとか素人にとても甘い」と、日本滞在歴3年の米国人ジャーナリスト、ジムが述べる。「アメリカでは素人の甘えには1セントも払わないよ」と手厳しい。確かにチップ制が導入されているアメリカでは、きちんとしたサービスにはそれ相応の金銭を支払うが、反対に自分の欲求を満たさないサービスにはまったく支払わないどころか、クレームをつけることが多い。

サービス業のみならず、私の見た限りの欧米人は、仕事に対する姿勢が違う。自分で選んだ仕事に誇りが持てるように、また給料に見合うように自分のキャリアを磨くことに一生懸命だ。雇われた瞬時から即実践力となるのが当たり前なのである。

「日本にあって米国にないのが、社員研修だね」とジムが言う。米国では、新入社員に企業風土やルールを教えることはあっても、挨拶のイロハやマナーを教育することはまずない。「教育を受ける人がお金を払うのが原則。給料を得ながら教育を受けるなんて甘えてるね。社会人のマナーは自分で学生時代に習得するもんだよ」と付け加えた。

日本は昔から「丁稚奉公」のように、給金をいただかずに見習いとして働く制度はあったけれど、いつからお給料をいただきながら研修を受けるシステムが出来上がったのだろうか?

今回の鳩山内閣も素人議員がたくさん存在している。これから「議員教育」がなされると聞くが、国民の目線を忘れない素人らしさは必要だけれど、勉強不足が招くような活動だけは控えてほしいと切に願う。

 

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子ども手当て論議

2009/09/24 08:48

 

‘チェンジ’の声が高まる中、ついに鳩山新内閣が誕生した。新たな1ページが開かれる今、我々一般国民の胸中は期待と不安でいっぱいである。自民党とはまったく違う改革路線を望んでいるものの、民主党が掲げる重点政策の評価はあまり芳しくない。

先日、読売新聞が行なった衆院ネットモニター報告によると、「高速道路の無料化」反対が70%、「子ども手当の支給」に56%が反対している。確かに、CO2削減の目標を「1990年比25%減」と断言している鳩山首相が、なぜ故、排気ガスを助長しかねない高速道路の無料化を推進しようとするのか合点がいかない。また中学卒業まで子ども一人当たりに月額25千円を支払うことが本当に的を射ているのか、疑問が沸く。せっかく振り込まれた子育て支援金が子供の教育どころか、親の飲食代や遊興費に消えてしまうことだってあり得る。学費や給食費を削減したほうが適切ではないかと、私は思う。

「うちのクラスで給食費が滞っている家庭は、‘経済的な理由’を掲げながらも押し並べて裕福なんですよ」と小学校教師をしているAさんが実情を明かす。彼女曰く、子供の教育に対する無関心度と比例して、給食費のみならず、学校行事の諸経費を支払おうとしない家が多くなるという。

「そういう親に限って、学校側の落ち度があると、些細なことでも大げさにクレームをつけたがるんですね」と漏らした。子供の教育は学校任せで、家では躾すらしない家庭がモンスターペアレンツと化して教師たちを脅かしている。そんな家庭にいくら子供手当を投じても、子供のためには使われないことは明白だ。これって税金の無駄遣いに他ならないと思うのである。

「でも、給食費滞納の言い訳を経済的な理由としていた家庭がちゃんと払わざるを得なくなるから、逆にいいのかもしれません」とAさんは苦笑いをした。

それにしても公的資金の使い道に厳しい国家が、子供手当が正当に使われているかどうか、どうやってチェックするのだろう。期間ごとに家計を税務署に提出して承認を得るのかしら?税金の使われ方をめぐって家計にまで国が介入したら、それこそ管理主義の行き過ぎになるような気がして怖い。どうなるのだろう~日本の行方!

 

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ネットストーキングの怖さ

2009/09/06 17:48

 

 友人にパソコンに精通したデザイナーがいる。彼女はネットが普及したと同時に、誰よりも早くネットメディアの便利さと楽しさを説いて回ってきた。いわば、ネット界の先駆者とも言える。ところが先日、彼女の口から思いもかけない言葉が出た。

「私、当分の間、ネットから離れようと思うの」。「ええ?な、なんと言った?」思わず耳を疑った私。家で仕事をする彼女のツールは二台のパソコン。仕事の合間を縫っては、日々ブログの更新に勤しみ、SNSには積極的に参加して、ネット上で多くの友人を得ている。彼女のブログには一日平均70通のコメントが寄せられると言うからすごい。そんなネット通の彼女がどうしてまた急にこんな発言をしたのだろう。

「実はね、ネットストーカーに遭っちゃって…」と、彼女はふっとため息をついた。

 ネットストーカーとは、インターネットを利用してしつこく特定の人に付きまとうストーカーのこと。ネット上に誹謗中傷が書き込まれたり、知らないところで個人情報が暴露されたり、ひどい時には実生活で、ストーキングされたりするという。

 「私の場合は、ブログによくコメントをくれる人だったわ」と話し始めた。最初はただ感想を書く程度だった人が、あるとき彼とまったく正反対の意見が寄せられた途端、その人に向かって罵りのコメントを入れ、ひと悶着となったらしい。「いつもは礼儀正しい書き方をしていた人なのに、豹変してね。その罵倒した表現は、考えるだけでも身の毛がよだつほど…」と振り返る。翌日、彼に、警告メールを送ったことがこのストーキングのきっかけを作ってしまった。「多分彼のプライドを傷つけたのね」。実名を知った彼はブログだけでなく、彼女の作品が掲載されているHPすべてに中傷メールを送りつけ、大騒ぎとなる。

「ネット被害は自分には起こらないと思っていたことがそもそも思い上がりだったわ」と彼女は締めくくった。

実際、女性の二割以上がネットストーカーに遭っているという。被害が拡大する中、警視庁が出している自衛策としては、実名はもちろん、自分の写真は絶対に載せない、そして人の心を逆なでするような表現を控えることだそう。

顔の見えないネット社会だからこそ起き得る犯罪がうごめいているということだけでも知っておく必要があると痛感した。

 

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飲みにケーションの大切さ

2009/09/03 09:43

 

マレーシアのイスラム法廷は、イスラム教徒の女性にむち打ち6回の刑を言い渡した。イスラム教の戒律の一つ、禁酒を破り、ナイトクラブでビールを飲んだという罪である。イスラム国家には宗教警察があり、戒律を守らない人たちに体罰が与えられるのが常だ。

 お昼時、カフェでこのニュースを耳にした中年男性が苦笑いを浮かべながら呟いた。「俺はイスラム教徒になれないなあ。冷たいビール一杯を口にしたくて仕事やゴルフに精出しているって感じだよ」。すると横にいた20代の男性がすかさず言った。「だから部長はメタボが治らないんですよ。ボクなんか週末だけ。それも家でしか飲まないです」。あらあら部長さん、突っ込まれてお気の毒…。同類相憐れむ。私もこの部長と同じく、夕方あたりからビールが恋しくなる類である。とりあえずビールで一日の疲れを流し、その後は、ワインや日本酒などその日の気分次第で盛り上がる。

ところが時代はこの若者に代表するようにネオン街に赴く人が激減しているらしい。ライフネット生命の「お酒に関する意識調査」(20代~50代の有職者の男女1000人)によると、外で飲む回数が減少していることがわかった。一ヶ月に飲みに行く回数が平均で1.71回。外で飲む機会が減ったと答えた人が51.5%、接待が減ったと答えた人が47.4%、合コンの回数が減ったと答えた人が46.0%という数字だ。外で飲んだり食べたりするには財布にも負担がかかるし、健康ブームから見ても外食は体に良くないと控える傾向にある。でもここまで外飲みを制限していたら、仕事で知り合った人たちや学生時代から繋がっている友人たちとどこでどうやって心を通わせるのだろうか?

 かつて「飲みにケーション」という言葉が行った。飲みながらコミュニケーションを図ると言う日本的な慣習であるが、それが結構功をなしていたことも否めない。「実はね」「ここだけの話~」と言う枕詞につられてその人の本心が見えてくることが多い。会議場では言えない裏話やら社内事情が飛び出てきて、飲みにケーションの翌日は二人の距離がグンと縮まるから面白い。「飲みすぎは禁物だけど、酒は人間関係において百薬の長だと思うわ」なんて、ひとり言い訳をしながらグラス片手に友人と語り合う私である。

 

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石川遼君に想う

2009/08/26 10:34

 

八月に入って、異常な豪雨と地震に見舞われ、新型インフルエンザが猛威を振るう。鬱々としたニュースばかりが流れる中で、ひと際光るのが石川遼君の活躍ぶりだ。17歳のゴルフプレーヤーの存在は、暗鬱とした日本人の心にさわやかな風を送っている。

全英オープンに始まって、小樽で開かれたサンクロレラクラッシック、全米プロと、この夏、遼君人気が功をなし、軒並みゴルフのテレビ中継は高視聴率を上げた。私も熱心な視聴者のひとり。連夜、眠気眼をこすりながら遼君のショットを見守った。彼の自信に溢れた姿やマナーのよさもさることながら、大人たちの心を大きく動かしたのは、インタビューでのコメント。自分の心境ばかりを話す選手たちと一線を画し、俯瞰した物言いをする。一緒にプレーした他選手を褒め、常にファンに感謝することを忘れない。「17歳ですよ」「すごいよねぇ」コメンテーターが揃って拍手を送る。

「今年はジュニアのゴルフレッスンにウエイティングが出ているんですよ」と驚いているのはレッスンプロ。彼らが主宰しているジュニア向け夏期スクールが超満員だとか。「ただ、どちらかと言うと子供たち本人よりもお母さんたちが熱心なんです」と苦笑する。

「ウチも遼ちゃんと同い年の息子がいるんだけど、雲泥の差よ」と嘆く知人は、「何かにつけて比較するもんだから息子は遼ちゃんが大嫌いになっちゃって…」と首をすくめる。遼君の才能も、努力する姿もそしてあの物怖じしない態度も、17歳の枠から突出している。普通の17歳にとって、石川遼は目標であると同時にライバル的な存在なのだろう。両親の小言の原因を引き起こす存在としてうざったくなるのもわかる気がする。

 ゴルフをたしなむ様になって、自分がどれだけ短気で浅はかなのかと思い知らされることが多い。他のスポーツと違って克服しなければならないのは対戦相手ではなく自分自身。どんな時でも平常心を保つ不動の自分でいなければ、ゴルフは上手になれない。強靭な精神力に裏打ちされたゴルファーが世界を制すのだろう。いつか遼君が世界ランキング一位の王座に輝いてくれることを期待している。

 

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本がもたらす大きな出会い

2009/08/20 09:16

 

夏休みもたけなわ。子どもたちの賑やかな声が路地裏にこだまする。「宿題やった?課題図書は?」「ぜ~んぜん」。

課題図書…。懐かしい言葉だ。夏休みを目前に控えたわが小学校の体育館は、数日だけ仮設式本屋となった。マットや跳び箱に染み付いた体育館独特の湿った臭いがこの期間だけは爽やかな紙の匂いにかき消され、色とりどりの本が並べられる。ワクワクする心を抑えながら、店内一周してみる。伝記コーナーや童話、そして絵本…。課題は二冊だが、どれもこれも幼い心をくすぐる素材に満ち溢れていて、手に取っては読みたくなる。絞りきれないまま何時間も時間を潰していたものだ。

さて、昭和30年代から40年代初め、都会に住む幼い子にとっての夏休みは、近所の子どもたちと原っぱを駆け巡り、昆虫採集に勤しむか庭のビニールプールで水遊びに興じるくらい。汽車に乗って海や山に遊びに行くのが最高のハイライトだった。現実世界では常に大人と行動を取り、制約の多かったあの頃、子どもでも気ままに旅することができたのが本の世界だった。ナイチンゲールと一緒に戦場にも赴けるし、野口英世の助手気分でアフリカ人の患者のために頑張っている自分がいた。またグリムやアンデルセンが教える人生の教訓がすっとしみこんでいくのも感じた。私にとって、本は見ず知らずの偉人や場所と出会える最高の場だったのである。

あれから幾年月が経ち、今や子供たちに活字離れ現象が起きている。

 「コミックが台頭し、ゲームがこれだけ普及すると本離れが起きて当然です。ただ、その一方で本を好きになる子も多いのです」とコメントするのは図書司書の知人。彼の勤務する図書館では、期間を区切って本をたくさん読んだ子供たちには賞を上げている。栞やシールの類でも、子どもにとっては勲章のようで、一生懸命読破しようという子どもが増えたらしい。

「子どもたちが言うんですよ。本を読んで初めてステキな人に出会ったって」彼の言葉に私は感動した。ネットやゲームでは知り合えない素晴らしい人物に遭遇するのが本の醍醐味だ。「良書を読むのは良い人との交わりに似ている」アメリカの思想家エマソンの言葉を思い出した。今年もたくさんの出会いが子どもたちの未来の糧になってほしいと願う。

 

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ため息が似合う英国人と日本人

2009/08/02 18:35

 

 「日本人って悲観的で、取り越し苦労する人が多い」と中国人留学生に言われたことがある。怪訝そうな顔をした私に彼女は自分を取り巻く日本人の話をし始めた。

「32歳になった途端、適齢期を過ぎてこのまま結婚できないんじゃないかと真剣に悩む女性がいたり、今から老後のことを考えてため息をついている26歳の男性がいたり…。まだ現実になっていないことにくよくよしていたら急変している中国で生活なんてできませんよ」。と説いた。

これって、平和が続く日本だから?それとも国民性の違いなのだろうか?

そう言えば、17カ国の民間機関が一斉に行なった「金融危機に関する意識調査」の結果、日本人は英国人と並んで「もっとも先行きを案じている」ことがわかった。確かに英国人ほど悲観的な国民はいない。英国人エリートたちと付き合っていると、こちらの心までドヨンとしてくることがある。

How are you?」と挨拶をすると、お金持ちであれ、「Underpaid, & overworked」(働き過ぎなのに収入は少ない)とシニカルに応じて来るし、曇天の朝に「Have a nice day」(ステキな一日を)なんて声をかけようものなら「こんな天候でナイスはないでしょう」と返答してくる始末。英国滞在生活を楽しくするには、この言葉尻にいちいち反応しないことだと覚悟を決めたのを思い出す。

 ため息が似合う英国人と同様、今の日本人も閉塞感に覆われている。ここに統計数理研究所が行なった「日本人の国民性調査」結果がある。先行き‘生活は貧しくなる’と57%以上の人が懸念し、約25%の人が人々は不幸になる’と悲観的な将来展望を持ち続けている。また、この一ヶ月にイライラを経験している人は、若年層ほど多く、20代~30代は、60%を越えている。経済状態の不安と日常生活の不満がイライラ衝動の要因だそうだ。

その実、通勤途上でイライラ顔を見かける度合いが多くなった。ほとんどが単独行動で、周囲との調和を図る素振りもない。とっつき悪いその風体では誰も声をかける気すらしない。もちろんイライラ虫は誰の心にも存在する。他人のたった一言で増長もすれば、萎えてもくるから不思議な生き物である。人との触れ合い方が上手な人ほどイライラ虫も駆除されて、延いては楽観主義者になれる、と信じている。

 

 

 

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日本を席捲するエコ言葉

2009/07/29 10:43

 

日本中を席捲しているもっとも短い言葉の一つに「エコ」がある。ネコも杓子も口にしているこの単語、果たしてどれくらい理解されているのだろうか?

暑さの厳しいある日のこと。電車に乗り合わせた親子の会話が耳を掠める。

「暑いのに、どうしてこの電車涼しくないの?」と5歳前後の男の子が、手団扇で扇ぎながら聞いた。「う~ん。エコだからかな」と応えるママに、「エコ?エコってなあに?」すかさず畳み掛ける彼の眼は真剣だ。さてママはどう応えるかしら?

「エコはとても大事なお約束なの。地球さんが病気にならないためにみんなで協力していく決まりでね…」。興味津々の私の予想を遥かに上回った名解釈が繰り広げられた。地球の病気予防がエコ活動と言う応答ぶりに、子どもだけでなく私までも大きく頷いたのである。

 ご存知、「エコ」は和製英語。英語の「Ecology」とは「生物と環境の関係を扱う生態学」を指すが、それが転じて、「環境破壊を解決するための運動」をエコロジズム、「運動家」をエコロジストと呼称するようになった。片や、エコをeconomy〔節約〕として考える向きもある。㈱ノーリツの調査(20代~70代の生活者1805人対象)によると、『日常一番気にしているエコは?』の質問に「電気・水道・ガスなどの節約」が半数以上、「家庭ごみの削減やマイバッグ持参で買い物」が4割を占め、「節約=エコ」の図式が浮かび上がる。

エコ流行りの昨今、たくさんのエコ造語が生まれた。エコカッコイイ、エコセレブ、エコ替え…。有名なデザイナーが描いたマイバッグは「エコカッコイイ」と賞賛されて、メディアにフィーチャーされると思えば、環境問題に積極的に取り組んでいるセレブの人たちを「エコセレブ」と呼んで敬愛する。そしてトヨタのテレビCMでもすっかり定着した「エコ替え」は、環境のために低燃費車に乗り換えることを意味する。何でもかんでもエコの接頭語がつけば耳新しく感じるこのご時勢。お次はどんな言葉が生まれてくるのかしら?本来、無駄を省くためのエコだけど、言葉の世界ではふんだんに派生するエコ用語。日本人は当世流行語が好きな国民だとつくづく思う今日この頃である。

 

 

 

 

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人工美に大いなる疑問

2009/07/22 09:37

 

「夏休みが終わるとクラスで2-3人は整形してる」と某私立高校生が話す。よく聞くと、整形手術を受ける生徒たちの心情は真二つに分かれるようだ。

美に対するハードルが人一倍高くて、モデル張りの容姿を手に入れたいと願う生徒たちと対照的に、いじめの対象である自分から早く逸脱したいと切願する気弱な女生徒たちがいる。

「ブス顔をしているだけで仲間はずれにされ、虐められっ子になる」という現状。フジテレビの「カスペ! ビューティー・コロシアム'09」を思い出した。美容整形前後の姿をフィーチャーする視聴者参加番組だが、ここで整形手術を受けたがる彼女たちの動機が深刻極まりない。ナメクジ女と呼ばれて頭から塩をかけられたり、気持ち悪いといって疎外されたりと凄まじい日常経験を持っている。私は彼女たちの変身ぶりを見るよりも、容姿だけで人を見下すような風潮がこんなに根深いものかと驚愕した。

その実、見た目だけで人を判断したがるのは、何も日本だけに限ったことではない。お隣韓国は美容整形がとても盛んで、韓国のメディアの調べでは、24歳~29歳の女性の約6割が整形手術を受けたことがあるという。

「女性にとっての出世の条件は美人。男性は実業家になることです」と韓国の友人が言う。「ソウルの江南区には美容整形通りというのがあるくらい。日本のエステや美容院に行くのと同じような感覚です」と教えてくれた。その美容整形通りには、眼、鼻、顎など得意分野だけを扱うクリニックが軒を連ね、若い女性たちで賑わっているらしい。

一重まぶたが多い日本や韓国だからこんなに施術に執着するのだろうと思いきや、なんと中東のレバノンも美容整形大国として君臨されているようだ。

先週土曜日のエクスプレスの記事によると、「人口約400万人超の国で年間数百万件の手術が行なわれている」とのこと。「観光をかねてペルシャ湾岸諸国から手術に来るアラブ人富裕層も後を絶たない」からなのだ。

古今東西、人の美意識は高いのは結構なことだが、それが手っ取り早く人工美を愛でるほうに流れていくのは、ちょっと引っかかる。自然美をこよなく愛する私としては、大いなる疑問である。

 

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車も見掛け倒しに要注意!

2009/07/13 13:24

 

若者の車離れが叫ばれているが、その流れを食い止めようと各自動車メーカーは様々な取り組みをしている。

昨年12月、「ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」の授賞式に巨人の小笠原道大選手が出席し、‘若者よ、ベンツを目指せ’とアピールした。高級車の所有が一流選手を目指す原動力だった自分自身の経験踏まえて訴えたが、その実、当の若者たちは冷やかに見ている。

「車は単なるツール。高級車をゲットするためにがむしゃらに頑張ろうって気にはならない」と、24歳の男性の弁。「オヤジ世代はカッコイイ車がモテる条件だったみたいだけど、僕たち世代の女友達に車の話をしてもまったく反応なしですよ」と苦笑した。

 しかしながら車離れのトレンドの陰で、車好きの若者もちゃんと存在する。

「外車中古車は若い人たちに人気で、ウエブで調べては日本各地からやって来ますよ」と、中古車市場で働く営業マンが教えてくれた。

「聞いて!当て逃げされたのよ」先日、友人が憤慨して電話してきた。興奮冷めやらぬ彼女の話を聞いてみると、信号待ちしていた彼女の車に後方からベンツがボンとぶつかって来た。振り返ると、運転席には20代前半の若い男性がバツの悪そうな顔をして、脇によるように合図している。彼女は、謝罪をするためだろうと、疑いもせず、歩道際に車を寄せる。すると次の瞬間、その車はさっとスピードを上げて逃げ切った。おぼろげにしか覚えていないナンバーと黒い車体のベンツだけでは、警察もなかなか取り合ってくれなかった。「その車は保険に入っていないのだろうって言ってた」と呆れた声を上げる。

不況続きで、高級中古外車が破格の値段で市場に出回る。特に型落ちの車は若者でも買える値段となって取引されるが、問題は維持費だ。駐車場、保険、税金など、積み重なると彼らの生活を逼迫する。支払えないから保険に加入せずに乗っている若者が急増している現状。考えるだけで恐ろしい。

高級車所持者は、裕福だとか言う図式は崩壊した。車種だけで判断してはいけないという新たなルールが車の世界にもできた気がした。

 

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